【4667】アイサンテクノロジー 2020年度第二四半期まとめ 20191109
【事業セグメント(売上高)】
① 測地ソリューション事業 (58%)
測量土木関連ソフトウェア及び保守サービス、三次元点群処理ソフトウェア、
測量計測機器
・好調な理由
Windows10対応への「Wingneo」シリーズのライセンス更新
② G空間ソリューション事業 (39%)
MMS計測機器及び関連製品、MMSを用いた三次元計測・解析業務の請負、
高精度三次元地図データベース構築業務の請負、衛星測位に係るサービス
・好調な理由
MMS計測車両販売:受注した複数の案件において、当第2四半期での納品
MMSを用いた三次元計測請負事業:複数の地方整備局へMMSを販売した効果
・課題
高精度三次元地図データベース整備:利益率のアップ
③ 新規事業【自動運転事業】(3%)
自動走行関連に係るシステム構築、自動走行関連に係る実証実験業務の請負
【その他】
事業活動拡大や利益確保に向けた必要な投資
→人件費及び研究開発費が増加による販管費増
→計画に基づく新たなソフトウェアの開発を推進
【事業セグメント(営業利益)】
【事業を取り巻く環境】
・自動運転実証実験
自治体、交通事業者等を主体とした実証実験が計画されている
MaaS(Mobility as a Service)提供に向け、異業種間の連携も活発化
・準天頂衛星
高精度位置情報の配信の本運用は開始済み
公共測量などの実務現場の本格的な利活用へは,しばらく時間を要する環境
・プラス要因
利益率の高い自社開発のソフトウェア販売が第2四半期において好調に推移
MMS機器販売も複数台の売上計上
Windows7の2020年1月サポート終了に伴う、引き続きの買い替え需要を想定
・マイナス要因
事業活動拡大や利益確保に向けて投資→人件費及び研究開発費が増加
・その他
自動運転実証実験、高精度三次元地図整備に係る請負業務は年度末に売上計上が集中する傾向
→受注としては、現在順調に推移している状況
【自動運転における実績と展望】
・実績
自動運転システムを含む実証実験
愛知県が実施する自動運転実証推進事業を、2019年3月までの3事業年度にわたり受託
累計100箇所以上にのぼる多くのデータやノウハウをベース
・主な取り組み
「Level Ⅳ Discovery」
株式会社ティアフォー、損害保険ジャパン日本興亜株式会社との業務提携
→国内全域における計画的かつ安心・安全な自動運転サービス実証を支えるインシュアテックソリューション
「知の拠点あいち重点研究プロジェクトⅢ期」
県内企業を中心にオープンイノベーションによる研究開発を行うことによっ
て、一企業では解決できない協調領域等の課題解決
「自動運転社会実装実証事業」
本事業実施主体である株式会社NTTドコモのほか、株式会社ティアフォー、岡谷鋼機株式会社、損害保険ジャパン日本興亜株式会社、名古屋鉄道株式会社、日本信号株式会
社、国立大学法人名古屋大学との共同参画により、実証実験を開始
→
公園などの閉鎖空間である「(1)集客施設内」、「(2)住宅団地・郊外」、および最先端の技術を用いて将来の自動運転のあり方を示す「(3)ショーケース」の3つのモデル地域において、実際のビジネスモデルの立上げ
→
政府が目標とする2020年における自動運転の社会実装
・今後の展望
【ワンマイルモビリティ】
自社としては共同開発した「マイリー」を用いたワンマイルの自動運転でのビジネスモデルを構想
【その他事業展望】
準天頂衛星「みちびき」高精度な衛星測位
地殻変動補正提供サービス:ズレを補正し、空間情報と衛星測位の位置の整合をとる仕組みとして開発したもので、2019年6月より、パラメータの提供サービスを開始
「i-Construction」
三次元データの活用を目的とした計測機器やソフトウェアのニーズへの高まり
株式会社富士通マーケティングのクラウド基盤を利用し、三次元点群処理ツール「WingEarth」がクラウド上で動作する環境を整備